平成27年度の地域別最低賃金が各県より徐々に出揃い始めています。

来月より順次発効されますので、最低賃金を下回らないか否かを確認しておきましょう。

各県別の最低賃金はこちらに掲載しました。
(※空欄の県は、まだ決定されていないところです。)



平成27年度地域別最低賃金


 
さて、最低賃金について、よくある誤解を2つご紹介したいと思います。


(1)時間給労働者以外は最低賃金は関係ない

 地域別最低賃金が「時間給」で設定されているせいか、時間給で支払わる労働者にのみ関係があると誤解されているケースが見受けられます。どのような給与形態であれ、また、正社員・パート・アルバイト等の雇用形態を問わず、労働者の方々にはみなこの適用があります。
 例えば、日本で多く採用されている月給制の場合、月給を1か月の平均所定労働時間数で割った際の時間給が最低賃金を下回っていれば違法状態です。くれぐれもご注意ください!



(2) 月給制労働者に多い誤解

 上記(1)で触れたとおり、最低賃金を下回らないか確認する際、月給を1か月平均所定労働時間数で割る訳ですが、単純に月給総額を1か月平均所定労働時間数で割ってしまうと誤った処理となるケースがあります。
 というのも、最低賃金の確認をする際、対象にして良い賃金・手当と、対象に含めてはいけない賃金・手当が存在するからです。

【最低賃金の対象に含めてOKの賃金】

 ①基本給  ②諸手当

【最低賃金の対象に含めることが認められない賃金】

 ①通勤手当  ②皆勤手当  ③家族手当  ④時間外割増賃金 等

(注)名称がこの通りでなくても、支給実態が上記のような内容であれば同様に考えます。
「皆勤手当」が「精勤手当」であったり、「家族手当」が「扶養手当」であったり・・・というようなケースですね。



具体例で確認してみましょう!


例えば、こんなケース・・・ 1か月の平均所定労働時間は170時間と仮定

基本給:   130,000円 ⇒
皆勤手当: 10,000円 ⇒
家族手当: 10,000円 ⇒
通勤手当:  4,200円 ⇒
-------- ----
総支給額:154,200円 


陥りやすい誤りが、総支給額で判断して154,000円÷170時間≒906円だから、最低賃金はクリアしている!と考えることです。


最低賃金の対象に含めてよいのは、上記支給例では「基本給」のみですね。

正しくは・・・

基本給130,000÷170時間≒765円

静岡県で考えた場合、平成27年度の最低賃金は、時間額783円になるため、最低賃金を下回ることになります。 



結構、この辺りの誤解が多いように感じます。
最低賃金改定のこの時期に、再度、間違いがないか見直してみましょう。