榮倉奈々さん主演ドラマ「泣かないと決めた日」が今夜9時からフジテレビ系列で放送されるようです。


泣かないと決めた日(フジテレビ)


一流の総合商社に入社が決まった新人OLという設定らしいのですが、新人であるが故に仕事をしていく中でミスをしてしまい、これがきっかけとなって周囲から嫌がらせを受けるというものです。いわゆる「社内いじめ」を題材にしています。また、ドラマが作られた過程が、実際に「社内でのいじめ・嫌がらせ」を受けた人達の話を聞いて出来上がったものだそうです。



厚生労働省が全国に窓口を持っている総合労働相談センターに持ち込まれた平成20年度の統計を見ると・・・、


<民事上の個別労働紛争に係る相談内容>

1位:解雇関係 25.0%
2位:労働条件の引下げ関係 13.1%
3位:いじめ・嫌がらせ関係 12.0%


<都道府県労働局長による助言・指導内容>

1位:解雇関係 25.1%
2位:いじめ・嫌がらせ関係 12.7%
3位:労働条件の引下げ関係 10.5%


<紛争調整委員会によるあっせん内容>
1位:解雇関係 39.6%
2位:いじめ・嫌がらせ関係 15.2%
3位:労働条件の引下げ関係 8.5%
(厚生労働省発表資料より抜粋)


と、職場のいじめ・嫌がらせ関係は、いずれも高い位置についており深刻な問題です。しかも、これは表に出ているだけのデータに過ぎないので、表面化されていないものも掘り起こしていけば、相当な割合になります。ただ、こうした問題は今に始まった訳ではなく昔から存在していました。労働環境が成熟化してきたということでしょうか。近年、ようやく表に出て問題視されるようになってきています。


いまの不況下において、「自己の都合で会社を辞めてしまうのは、もったいない。再就職先はどうするの?」という人がいますが、辞めたくないのだけど、こうした「いじめ・嫌がらせ問題」によって、辞めざるを得ない!という人達も存在しています。結局は泣き寝入りに終わっているケースがほとんどなのではないかと思います。いじめられた人にしか解らない部分もありますし、本当にナイーブな問題です。

企業カルチャーは個々に異なります。

もし、仮に、万が一、自分の会社に「いじめ・嫌がらせ」があったとしたら、これを解決するためにはどうすべきか?(会社に、自分に、職場に何が欠けているのか?)「いじめ・嫌がらせのない職場」にするためにするにはどうしたら良いのか?ということを考えながら見てみるのもいいかもしれません。


ドラマなので脚色されている部分はあると思いますが、現実から遠すぎることもない問題で描かれているのではないかと思います。人事・総務を担当されている方は、いまの実態(問題)を把握するという意味で参考になるのではないでしょうか?

「いじめ・嫌がらせ」は水面下で行われることが多く、表面化しづらい問題です。当たり前ですが、いじめる側の人間からすれば、会社にバレればマイナス評価になってしまうし損するからです。こうした問題を会社は見て見ぬフリをしてしまうと、社員の精神疾患発、最悪、自殺してしまうような事態になってしまうことがあります。これは、とてつもない経営リスクです。経営者の方々にとっては、社員たちの他愛無いところから、次第に大きな問題へと発展し深刻化していく「いじめ・嫌がらせ」の側面を捉えるきっかけになるのではないかと思います。